家庭でできる省エネは? なにから始めたらいいの? SAPPORO 未来デザイントーク 10人のエバンジェストが語る 持続可能なライフスタイルへの転換 インタビュアー 菅井貴子(すがいたかこ)北海道文化放送「みんテレ」出演中気象予報士・環境エコリーダー等

下村 航(しもむら わたる)

北海道電力株式会社
販売推進部 リビング営業グループ

1986年生まれ。旭川市出身。2008年に小樽商科大学を卒業し、北海道電力株式会社へ入社。
入社後は主に建物の新増築にともなう電気使用申込みの受付や停電対応業務等を担当。
2020年より現在の販売推進部リビング営業グループに所属し、低圧契約獲得に関する業務を経て、2023年4月より寒冷地エアコンも含めたスマート電化の拡大に向けた施策を担当。

奈良 美悠(なら みゆ)

北海道電力株式会社
販売推進部 リビング営業グループ

1994年生まれ。室蘭市出身。2017年に北海道教育大学岩見沢校を卒業し、北海道電力株式会社へ入社。
入社後は主に低圧・高圧顧客の営業業務を担当。2021年より現在の販売推進部リビング営業グループに所属し、主に販売広報系全般を担当。

寒冷地エアコンで、冬も夏も快適・省エネ

寒冷地エアコンってなに?

寒冷地エアコンとは、北海道の厳しい冬でもメイン暖房として使え、夏の冷房機能も備えた一年を通してご使用いただけるエアコンです。ほくでんでは、外気温マイナス25度でも動作が保証されている製品を「寒冷地向けあったかエアコン」として広くPRしています。また、寒冷地エアコンなど暖房のほか、給湯にも省エネ性の高いヒートポンプ方式を採用した機器を入れ、併せてキッチンにIHクッキングヒーターを備えた住宅を、ほくでんでは「スマート電化」と呼び、実際にエアコンの暖かさなどをご体感いただけるショールームを札幌市内に設けています。
「ほくでん スマート電化ショールーム」があるのは2021年9月にオープンした総合住宅展示場・STVハウジングプラザ ギャラリー北円山内で、住宅展示場に建つハウスメーカー10社のモデルハウスもすべてスマート電化仕様となっています。

ほくでんが提案するスマート電化住宅モデル ■ 太陽光発電設備 「脱炭素化住宅に必要な創エネ」 ■ HEMS 「住宅のエネルギー消費量の見える化」 ■電気自動車/蓄電池「畜電の有効活用・バックアップ電源」 ■ スマート給湯「エコキュート」 ■ スマート暖房「寒冷地向け暖冷房エアコン」 ■ スマート調理 「IHクッキングヒーター」
道内の厳寒期、もっとも寒い地域でのエアコン暖房による室温 -25℃を下回っても連続暖房!快適な室温が保たれている!

少ない電気で動くヒートポンプ機器

寒冷地エアコンは、ヒートポンプという方式を用いて暖冷房を行う省エネに特化した機器です。室内機と室外機のワンセットになっていて、暖房の場合の仕組みとしては、室外機で大気中の熱を集め、その熱を室外機から室内機に送って部屋の中を暖めます。
よくお客様からは「エアコンは電気を使うので電気代がかかるのでは?」というご質問をいただきますが、寒冷地エアコンは大気中の熱を利用して室内を暖めるヒートポンプ機器なので、電気の力100%で動く電気ストーブや蓄熱暖房器(夜間電力を活用して蓄えた熱を放熱して室内を暖める暖房器)と比べると電気使用量は大幅に少なく抑えることができます。その分、家計にやさしく、省エネやCO2排出量の削減にも貢献します。
ほくでんの試算になりますが、蓄熱暖房器と寒冷地エアコンの電気使用量を、部屋の大きさなど条件を同じにして測ってみたところ、年間で見ると寒冷地エアコンのほうが蓄熱暖房器の約半分の電気使用量で済むという結果も出ています。

ヒートポンプの仕組み(大気熱など再エネ熱の利用) 出所:(一財)ヒートポンプ・蓄熱センターHP
低外気温における暖房能力を強化し,北海道の厳しい冬でも 高い暖房能力とヒートポンプならではの省エネ性で利用が拡大。
低外気温における暖房能力を強化し,北海道の厳しい冬でも 高い暖房能力とヒートポンプならではの省エネ性で利用が拡大。
エアコンの電気代はどの位かかる?(目安)

設置する際に必要なこと、気をつけたいこと

エアコンを設置する際に必要な工事はお住まいの住宅によって異なりますが、想定されるものには次のような工事があります。

エアコン専用の200Vコンセントの設置

一般的に寒冷地エアコンは200Vの電気を必要とする機器が多いため、エアコン専用の200Vコンセントがない場合は新しく設置する必要があります。

室内機と室外機をつなぐ工事

必ずセットで設置するので、壁に穴をあけるなどの工事が必要になる場合があります。

室外機の設置場所に留意

屋根からの落雪によって故障するなどのトラブルを防ぐため、室外機を設置する場所にはご注意ください。室外機の上に屋根をつけることで多少防げる場合もあります。

CO2排出量ゼロの電気を使う未来へ

2050年の「ゼロカーボン北海道」に向けてさまざまな動きが見られますが、ほくでんもグループ全体でゼロカーボンの達成を目指しています。長期的には、発電部門でのCO2排出量ゼロを目標に掲げ、太陽光や風力など再生可能エネルギー由来の電気をつくることにシフト、発電側でゼロカーボンを達成しようと取り組んでいます。
ゼロカーボンの電気をつくることによって、電気をお使いいただくご家庭や企業などお客様の側でもゼロカーボンを達成されることになります。その観点から、ご家庭であれば電気ですべてのエネルギーをまかなっていただく電化住宅をPRすることで、ゼロカーボンの達成に寄与できるのではないかと考えています。
地球温暖化が進み、北海道では冬の暖房エネルギーはもちろん、近年は夏の冷房需要も高まってきており、年間の電気使用量は増える傾向にあるように見受けられます。その点からも、一年を通して電気使用量が少なくコストパフォーマンスに優れた寒冷地エアコンは非常に有効な手段だといえます。

電化拡大を進め、北海道のカーボンニュートラルの実現を目指す。供給サイド(発電部門)でゼロカーボンを達成すると→使用される電力はすべてゼロカーボンになり→需要サイドではオール電化ですべてゼロカーボンになる
暖房におけるCO2排出量/家庭での灯油暖房比率 ・札幌市(北海道)は全国の中でも、暖房におけるCO2排出量が大きい ・札幌では、熱源として多くの家庭で灯油ストーブが使われている
灯油暖房・エアコン比較 ・灯油ストーブと比較した場合にエアコンはCO2排出量を約12%削減可能 ・エアコンの省エネ性能は10年間で約15%向上、購入時に省エネ性能も確認!

「省エネコラム一覧」はコチラ!